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筋ジストロフィーの治療
筋ジストロフィーの主な治療法は、機能訓練、薬物療法、根本治療になります。
筋ジストロフィーの治療は長期に渡り、筋力低下に伴う症状は全身に出現します。
そのため、患者さんの教育も含めた系統的な治療が必要です。
機能訓練
筋力の衰えを遅らせ、少しでも長く自立した生活が送れるよう、機能訓練はとても重要な位置を占めます。
初期治療としてリハビリテーションが非常に重要です。
ストレッチやマッサージに取り組むことで、筋の硬化をある程度予防できます。また、年を重ねると、脊椎(背骨)が曲がったりねじれたりする側彎症そくわんしょうが生じ、呼吸にも影響が及ぼされます。
そのため、側彎を予防するような訓練も行われます。
薬物治療
ステロイド療法は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対する有効性が確認されている治療法です。
ステロイドで筋力低下の進行を遅らせることで、歩行障害になるまでの期間を2年程度延長できるとされています。
また、呼吸不全や心不全の発症や進行を遅らせ、脊椎が曲がってくる側弯症を予防する効果も期待できます。
しかし、ステロイドに伴う副作用も看過できるものではないため、注意深く使用する必要があります。
根本治療
先の2つは、進行を遅らせるための対症療法的な位置付けになりますが、筋ジストロフィーのなかには、遺伝子に介入する治療を行うことで根本治療につながる可能性があるものもあります。
エクソン・スキップと呼ばれる治療法を用いることで、筋力低下の症状を緩和することが期待できます。筋ジストロフィーのすべての患者さんに適応になるわけではなく慎重に適応を検討することは必要ですが、2017年現在、この治療方法について治験が進行されています。
葛飾区 訪問マッサージ セントラル
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